ふふふ活動の記録 2012年1月27日-29日 持続可能な農業視察と東日本大震災被災地訪問
< 2012年1月27日-29日 持続可能な農業視察と東日本大震災被災地訪問(岩手県田野畑村-岩泉町-気仙沼市) >
   

北海道から東北へ。まずは八戸の朝市を訪ねました。八戸から三陸沿いを下って田野畑村へ。田野畑村で山地酪農を営む熊谷隆幸さん、宗矩さんを訪ねました。隆幸さんは昭和40年代にこの山地酪農に出会い、この方法ならこの土地でも酪農ができると衝撃を受けてはじめられたそうです。今は宗矩さんが経営を継いでいます。

   

山地(やまち)酪農とは、 猶原恭爾(なおはら きょうじ)博士が提唱した持続可能な酪農です。山に植えた日本古来の芝を牛(ホルスタイン)が食べ、牛は20年も生き、年間の乳量は年間2500〜3000リットル。生まれたときから山を歩き健康な牛に育ちます。

http://yamachi.jp/

   

続いて熊谷さんと一緒に山地酪農に取り組んでいる吉塚公雄さんを訪ねました。吉塚さんは26歳のとき、山地酪農ができる場所を3年がかりで探して、この田野畑にたどりついたそうです。健康で幸せな牛の牛乳は最高でした。雪のうっすらと積もった放牧場をご案内いただきました。

   

岩泉町へ移動して、岩泉で地域活動を続けている茂木和人さんに町の職人たちの手業を紹介している「てどの蔵」を案内してもらいました。じっちゃばっちゃが楽しそうに、機織り、スピンクラフト、陶芸、ワラ草履、木彫りの実演をしています。

   

続いて岩泉町で、震災被災地の支援活動をしている「織り織りのうたプロジェクト」の和久石タイ子さんを訪ねました。被災地に届けられた衣料品で衣服としては使えないものを、伝統の裂き織り技法でヨガマットに生まれかわらせます。この活動を通して、被災地を支援しています。

http://oriorinouta.wordpress.com/about/

   

夜は、岩泉町の安家(あっか)地区にある「かむら旅館」で、交流会が開催されました。地域の食材を使った、贅沢ではないが豪華な膳が並びました。
岩泉が町をあげて守り育んでいる「短角牛」の生産者合砂哲士さんや、短角牛専門のお肉屋さん佐々木守さんもご参加いただきました。

   

岩泉町の皆さん、本当にありがとうございました。震災から10ヶ月あまり。辛い経験をして尚、笑顔の素晴らしい皆様とお会い出来て本当にうれしくおもいました。出発前に、かむら旅館の前で、嘉村明美さんとおばあちゃんと記念撮影です。また、来ます。

   

岩泉を出て、三陸海岸沿いの被災地きをひたすら下っていきます。ほとんどが被災地を初めて見るメンバーでいたので、衝撃も大きかったのですが、現実を目の当たりにしながら走ります。

   

被災地のがれきは、そのほとんどが片付けられ、山と積まれていました。しかし更地では復旧も進んでいない状況でした。陸に上がったこの船は、津波の象徴として保存される予定だそうですが、この船に家を潰された方もおり、反対意見も多いそうです。

   

気仙沼では、商工会議所の副会頭で、スローフード気仙沼のリーダーである菅原昭彦さんに被災地の現状についてお話いただきました。お忙しいなかありがとうございました。

このあと仙台空港から北海道へ帰り無事視察を終えました。

 


 
 

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