トマムのリゾートをバスで出発。いくつかのコースに分かれていますが、今日は「鵡川を源流かる海まで辿る」というふふふ協議会のオリジナルプログラムを担当します。
まずは奥トマムの鵡川源流を訪ねます。このちいさな水たまりから大きな川が始まっているのです。源流を口に含んでみます。教員も興奮していました。
つぎは30km下流の川原で、鵡川の在来種であるヤマメを放流します。
ヤマメは育っていく過程で、源流部に残留する個体と、海に下る個体に分かれます。海に下って大きくなって帰ってくるものをサクラマスといいます。一説には弱い個体がリスクの大きな海に下るということですが、海に出ると比べ物にならないくらいに大きくなるのです。なんともおもしろいですね。
大きく育つようにと放流しましたが、同時にヤマメのおいしさも味わいます。命に対する感性は、多面的でなければいけません。愛おしさと美味しさは、生命としてどちらも大切です。
途中の中流域を何箇所かみながら見ながら下ってきました。鵡川本流には大きなダムはありませんが、写真のような農業取水用の堰(頭首工)が2箇所あります。魚道も後付けされているのですが、機能しておらず、命の循環は大きく遮断されています。設置から50年が経ち、耐用年数も近づいていますので、今度は環境に配慮した構造物を作らなければなりません。生徒は実際にこういったものをみながら、命の循環について考えます。
鵡川の河口にちかづいてきました。おおきく緩やかに流れています。加工部は鳥の楽園になっており、ししゃもの産卵場所としても重要です。
むかわ町でまちづくりを続けている菅原春巳さんから、むかわについて伺います。熱い思いが響いてきます。
そして、ししゃもを食べました!ししゃもは実は貴重な魚。都会の居酒屋で見られるのは「カラフトシシャモ=キャペリン」という魚で、本当のししゃもとは種類が違うんです。知っていましたか?本物のししゃもを産地で味わう。本物を舌で感じる瞬間です。
場所をむかわ町役場の中に移して、源流から海まで135kmで見てきたことを下に、未来の地域をグループで考えてまとめていきます。
帰りのバスの中は、未来の鵡川流域のプレゼンテーション大会です。さまざまな鵡川の未来を聞かせてもらい、こちらも勉強になりました。
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