2011年3月11日の東日本大震災と福島第1原子力発電所の事件で、私たちに「生きていくために一番大切なものは何か」を改めて考えさせられました。それは、きれいな空気であり水であり食べ物であり、そして人と人、地球上すべての命のつながりです。

  福島から離れた占冠で、東京オリンピックに浮かれたニュースを見ながら暮らしていると、普段の忙しさもあって、私たちはこの大切なことを忘れてしまいがちです。森と海の循環を守る場所「占冠」で暮らす私たちが、この森を未来につないでいくために、忘れてはならないことです。

  福島第1原子力発電所の事件は収束しているわけではありません。放射能の脅威を学び、警戒しながら、われわれは原子力に頼らないエネルギーを構築していかなければいけません。そのためには森林資源による木質バイオマスエネルギーを中心に、小水力発電や太陽光発電、地中熱の利用などさまざまなエネルギーを検証していく必要があります。

 私たちは、地域のつながりによる防災力を高め、具体的な歩く避難路などの建設を進めると共に、 被災され、今も不自由な生活を強いられている福島をはじめとする被災地の皆さんを、地域としてもさまざまな形で支援していくことが大切だと考えています。

※写真は2011年4月10日の宮城県南三陸町。山本敬介が撮影しました。
山本敬介・公式サイト 
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